神楽と神社

私たちが知る少しばかり大きな神社にはお参りなどの時に神楽を奉納したりします。神楽はアメノウズメの踊りだといわれていますが、神楽はどうして舞われるのでしょうか。また、どんな意味があるのでしょうか。以下に記します。
ところで、神名のウズメの解釈には、強女の意とする説や髪に花(ウズ)などを挿した女性の意とする説などがあります。

神社と舞踊

舞踊舞うことと踊ることを表しています。
同じことのようですが、厳密に言うと異なります。区別の観点で違いも様々なようですが、運動面から見ると舞いは水平に旋回し、踊りは上下に跳躍するともいわれます。
舞いも踊りも太鼓や鉦の音に合わせて踊り、鎮魂の呪い(まじない)だといわれます。
ところで、舞踊の時に身につけるものにたすき(襷)とはちまき(鉢巻)があります。
かつて、運動会といえばはちまきをしていましたね。紅白で区別することだけ必要だったのではなく、祭事への参加を示す呪いとしての意味もあったようです。

採物神楽(とりものかぐら)

採物を手にして舞う神楽を採物神楽といいます。宮崎県の「高千穂の夜神楽」は、ほしゃどん、祝子者(ほふりもの)と呼ばれており、奉仕者という意味です。採物をもって神楽を舞います。

採物(とりもの)

神楽の舞い手は、よく榊や幣(みてぐし)などを手にします。これを「採物(とりもの)」といいます。
採物には、ほかにも杖、笹、弓、剣、鉾などもあります。この採物は、神霊が降臨する依代(よりしろ)であり、そこに神霊が舞い降りるわけですから採物をもつ舞い手が神懸りとなるわけです。

巫女神楽

巫女も榊や鈴、扇などの採物を手に舞いますが、巫女は巫女自身が神霊の寄り付く尸童で、巫女は採物と巫女自身にも降臨して一段と神懸かりとなるに違いありません。

湯立て神楽

巫女神楽の一種に「湯立て神楽」があります。湯立て神事と神楽があわさったもので、陰暦11月に行なわれることが多いので霜月神楽とも呼ばれています。
湯立て神事は本来、巫女や神職が湯を浴びましたが、疫病除けや虫除けなどの祓いの呪いとして効験あらたかとして、後に参拝者にも湯をかけるようになったといわれます。

1打囃子
(うちはやし)
大拍子といって、笛・締太鼓・大胴の楽器によって音合わせをする。神職一同で調子を揃えるのが打囃子である。
2初能
(はのう)
狩衣姿の神職が神前に進み、左手に扇をとり、扇をひろげて洗米をのせ、右手に鈴を振りつつ舞ながら、四隅に散供(さんく)する。今日の祭りに事寄せて、諸々の霊をも和め奉るのである。
3御祓
(おはらい)
斎場四方を切り払い、お神酒と祓幣(はらいへい)を持って釜戸に行き、湯釜にお神酒を注ぎます。焚口前に幣二本を立て、一切を祓い清めます。
4御幣招
(ごへいまねき)
湯立て神事の対象になる神々を招神する舞いです。舞いが終わると御幣で参列者一同を御祓いします。
5湯上
(ゆあげ)
火と水で結ばれた熱湯を笹に浸して、湯桶に湯をくみとったうえで神前に捧げます。
6中入
(なかいり)
神楽は、小休止します。この間に、神前にお供えしたお神酒と御供(ごく)を参列者一同に頒ち戴きます。神職は、狩衣をぬいで白衣、袴となり、次のお神楽に備えます。
7掻湯
(かきゆ)
湯立て神事の中心となる御幣の舞いです。四隅を舞い終わると、御幣で湯釜を掻きまわします。その時、湯釜から神秘的な湯花が立ち昇ります。古くはこの湯花の立ち上がり方で、その年の吉凶を占いました。
8大散供
(だいさんく)
天津神、地津神、八百万の神々に散供する二人舞いをします。袖なし羽織を着用して、扇と鈴で舞います。
9笹の舞
(ささのまい)
大散供と同じ服装と、笹と鈴の二人舞いで四方を舞います。終わると交互に釜戸に行き、湯釜の熱湯を笹に浸して参列者の頭上に散らして掛けます。この飛び散る湯花にかかると、一年中無病息災といわれます。
10弓祓
(いはらい)
五本の御神矢を四隅に放ち、残る一本を神座に向けて狙い定めますが、ここに悪霊がいないので弦を放って終わります。悪霊を祓い除厄招福を祈る神事で、放った御神矢を授かると開運守護矢としての信仰があります。
11剣舞、毛止幾
(けんまい、もどき)
天狗の面(猿田彦)をつけて剣を持ち、四方を剣祓(けんばらい)して、更に「九字」(指二本で空中に文字を書き護身、除厄、勝利を得るというお呪い)を切って四方を和めます。この時に面をつけた山ノ神が現れます。杓文字を持った山ノ神は天狗の緊張を解そうと道化を演じます。天狗は神前に供えた餅を四方に撒き、天狗にまねて山ノ神も負けじと参列者に餅を投げます。

神楽の獅子舞

獅子をかぶって舞う神楽の重要な演目の一つが獅子舞です。一つの獅子頭に1〜2人立ちと3人以上の群舞の違いはありますが、全国各地のお祭りに獅子舞が見られます。
獅子には悪霊退散の呪力があり、獅子に頭をかんでもらうと厄除け、魔除けなどになるとされます。

岩戸神楽

日本神話を題材にした神楽を岩戸神楽といいます。神代(じんだい)を題材にしたことから神代神楽ともいわれます。面そのものが呪物となります。
信州遠山祭の霜月祭は、面を村人を守る神として崇め、年一度の祭当日だけに「面あらため」が行われます。

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