神社のイメージ

神社の祭神、類別と主な祭神

神社に祀られている神を祭神といいます。あなたは地元神社の祭神をどの程度の方がご存じでしょうか。神は、古事記・日本書紀に伝わる記紀神話や史書に現れる神や、人が死後に神格化されたり、山や太陽などの自然現象を対象にするなど多様です。

祭神の類別

各地の神社では創建時に祭神が不明という場合も少なくないようです。また時間的経過の中で神仏習合や明治時代に入ってからの神仏分離にいたり、更にその後には合祀が行なわれて一つの神社にいくつもの神を祀っているところも沢山あります。そして、今日の事態に定着したということになります。

万物創造の神
天照大御神・須佐之男命(伊勢神宮)・天之御中主神(秩父神社)など。
自然神
天象地象や動植物を対称とする神。
死後崇められた人格神
日光東照宮の徳川家康や太宰府天満宮の菅原道真、明治神宮の明治天皇、神田明神の平将門などをあげることができます。
特定能力、機能の神
特定の職能を守護する神で、金山比古神(カナヤマヒコノカミ/南宮大社)など。
その他の神
七福神などのようにインドや中国などの外来の神との習合(しゅうごう)によるものもあります。ちなみに、習合とはさまざまな宗教に見られる神々の合体のことで、神の神格と仏教の尊格が融合すると神仏習合といいます。かつて中学校の教科書に載っていましたよね。


主な祭神

多くの神社では、日本神話に登場する神を祭神としたり、日本神話の神と同神であるとしていますが、他の神も紹介しています。

伊耶那岐神・伊弉諾尊(イザナギノミコト)
天地が作られる物語の終盤で登場する男神で、妻である伊耶那美神とともに、天地の創造や様々な神を生んだ。妻・伊耶那美神が黄泉国に行ってしまった後、妻を連れ戻そうとするが、約束を破ったために自身が妻に追われることになり、絶縁した。【三貴子】の親。
伊耶那美神・伊弉冉尊(イザナミノミコト)
日本神話の女神。夫・伊耶那岐神とともに、天地の創造や様々な神を生んだ。夫である伊耶那岐神とともに天地や様々な神をつくりだした。別名に黄泉津大神、道敷大神とあるが、大地神としての一面も持っている。【三貴子】の親。
天照大御神・天照大神(オマテラスオオミカミ)
伊耶那岐神の三貴子の一人で第一神として生まれました。伊弉諾尊(イザナギノミコト)の母。高天原の主神。皇室の祖神。大日?(めむろ)貴日の神と仰がれ、伊勢の皇大神宮(伊勢神宮の内宮)に祀り、皇室並びに国民崇敬の中心とされた。

神明社(しんめいしゃ): 神明とは、祭神としての天照大神の特称。神明社は、中世以降、伊勢神宮の神霊を奉祀した神社。神戸・御厨・御園等古の新宮領には必ず分祀してある。

月讀命(ツキヨミノミコト)
伊耶那岐神の三貴子の一人で、第二神。天照大神が太陽のような神とされ、これに対して月齢のを数えるとされるのが月讀命です。
須佐之男命・素盞嗚命(スサノオノミコト)
伊耶那岐神の三貴子の第三神。伊弉諾尊・伊弉冉尊の子。天照大神の弟。凶暴で、天の岩屋戸の変を起し根の国に流され、出雲国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を斬って天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)を得て、天照大神に献じました。また新羅に渡って、船材を持ち帰り、植林の道を教えたといわれます。
天変地災、生老病死など人間の萬の苦しみの象徴として全国多くの神社に奉斎され、天災・疾病などを祓い除ける神として信仰されています。
稲荷神
稲荷神は、宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)、豊宇気毘売命(トヨウケビメノミコト)、保食神(ウケモチノカミ)、大宣都比売神(オオゲツヒメノカミ)、若宇迦売神(ワカウカメノカミ)、御饌津神(ミケツノカミ)などの穀物の神の総称をいい、「お稲荷さん」などと親しまれています。稲荷神社の総本社は、京都市伏見区にある伏見稲荷大社です。

<参考> 神仏習合思想においては仏法における荼吉尼天が本地仏とされ、その総本社は愛知県も豊川稲荷です。

天 神
天神社(てんじんしゃ): 菅原道真(845年生〜903年没)の神号。道真を火雷天神とする信仰が起り、後に京都に北野神社(北野天満宮)が創建され、文道の神として尊崇を集めています。

菅原道真(すがわらみちざね): 平安前期の学者・政治家。書道の三聖の一人。宇多天皇に仕えて信任を受け、894年遣唐使に任ぜられましたが、その廃止を建議しました。醍醐天皇の時に右大臣に任ぜられましたが、901年藤原時平の讒言によって太宰権師(だざいごんのそち)に左遷されて配所で亡くなりました。詩文は「菅家文草」「菅家後集」に所収されています。

大国主神(オオクニヌシノカミ)
大国主神は、素戔鳴尊の子とも六世の孫ともいわれます。今日、出雲大社に祀られる国造りの神で、大己貴命(オオナムチノミコト)ともいわれます。大国主神は、神代よりその幸魂は大和三輪山に祀られていましたが、天智天皇の御世に日吉大社東本宮の神として迎えられ、人造り・国造り・医薬・夫婦和合の神として信仰されてきました。また、大黒様として福の神の信仰を受けています。
少彦名神と協力して天下を経営し、禁厭(まじない)・医薬などの道を教え、国土を天孫瓊瓊杵尊に譲って杵築の地に隠退。オオナムチノミコトは、大己貴命・大穴牟遅命・大穴持命・於保奈牟知命などと記されます。
木花之佐久夜毘売命・木花之開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)
大山祗神(おおやまつみのかみ)の女であり、天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の妃となりました。また、火闌降命(ほすせりのみこと)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・火明命(ほあかりのみこと)の母です。

浅間神社: 富士山信仰から起こったもので、もと浅間大明神・浅間大菩薩・富士権現などとよばれましたが、今は木花開耶姫命を祭神とする。根本社は富士宮にある元官幣大社。

天児屋命・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)
「コヤネ」は小さな建物の屋根という意味で、託宣の神の居所という意味です。天児屋命(アメノコヤネノミコト)は、日本神話に登場する神で、出自は明らかになっていないようです。岩戸隠れの際に岩戸の前で祝詞を唱えて、天照大神が岩戸を少し開いた時に太玉命と共に鏡を差し出した。天孫降臨の際ニニギに随伴して、中臣連などの祖となったとされ、中臣鎌足を祖とする藤原氏の氏神として信仰されました。
祝詞の神、出世の神ともされる。中臣神社(京都市山科区)、枚岡神社(大阪府東大阪市)、春日大社(奈良県奈良市)、吉田神社(京都市左京区)などに祀られている。また、全国の大鳥神社に祀られる「大鳥連祖神(おおとりのむらじのおやがみ)」は天児屋命と同神とされることがある。
建御名方神
日本神話に登場する神で『古事記』の葦原中国平定の段において、大国主の子として登場します。建御雷神経津主神と共に日本三大軍神の一神です。長野県諏訪湖の諏訪大社のご祭神で、諏訪湖には以前、国津洩矢神(くにつもれやのかみ)という神がおられましたが、建御名方神がやってきてために天竜川で勝負し、建御名方神が勝って崇められています。
倭建命・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
景行天皇の皇子。仲哀天皇の父。兄、大碓命を殺した事を父に恐れられ、疎まれる。日本神話最大の英雄で、休む間もなく出雲、熊襲、蝦夷と討伐を命じられました。最後は、命を落とす。死後その姿は白鳥になって天に舞ったとされています。
味鋤高彦根神(アジスキタカヒコネノカミ)
大国主と宗像三女神のタキリビメの間の子。同母の妹には、タカヒメ(シタテルヒメ)がいる。 農業の神、雷の神、不動産業の神として信仰されている。高鴨神社(奈良県御所市)、都々古別神社(福島県東白川郡棚倉町)などに祀られている。
大山咋神(オオヤマグイノカミ)
大津市の日吉神社の祭神で、大年神の子、別名を山未之大主神(やますえのおおぬしのかみ)といいます。日吉大社東本宮の神、比叡山に鎮まる神として神代より信仰され、五穀豊穣や樹木の成長を司り、暮らしを豊かにする神として拝まれてきました。京都に都が置かれてからは、鬼門守護の神となり、方除け魔除けの守護神として信仰されるようになりました。
一言主神(ヒトコトヌシノカミ)
葛城山麓にある葛木一言主神社(奈良県御所市)が全国の一言主神社の総本社で、「無言まいり」の神として信仰されている。地元では「いちごんさん」と呼ばれ、一言の願いであれば何でも聞き届ける神とされている。
譽田別命(ホムダワケノミコト)
第15代の天皇の応神天皇の神名で、名は譽田別。応神天皇は、仲哀天皇の第四皇子。母は神功皇后。在位中に、阿直岐・王仁が百済から来日、漢学を伝え、また、縫工・織工・鍛工・船匠などが百済・新羅から来日、中国人も帰化、養蚕・紡績の術を伝授したといわれます。

八幡宮は、八幡神(ヤワタノカミ)を祭神とする神社の総称。応神天皇を主座とし、弓矢の神として尊崇されています。
宇佐八幡、石清水八幡、鎌倉八幡が根本社。

武甕槌命・建御雷命(タケミカズチノミコト)
天尾羽依命(アメノオオバリノミコト)の子。武勇の神として尊崇される。経津主命(フツヌシ)と共に天照大神の命を受けて、出雲国に下り大国主命を説いて国土を奉還させた。常陸国の鹿島神社はこの神を祭る。
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
天照大神の孫。天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)の子。天照大神の命によってこの国を統治するため、高天原から日向国の高千穂の峰に降り、大山祗神女、木花之開耶姫を娶り、火闌降命(ホスセリノミコト)・火明命(ホアカリノミコト)・彦火火出見尊(ヒコホホヒデミノミコト)を生んだ。天津彦彦火瓊瓊杵尊(アマツヒコヒコホノニニギノミコト)。
国常立神(クニノトコタチノミコト)
日本書紀開巻第一にある天地開闢と共に現れた神。神代七代の第一代の神。国土形成の神で、高天原における天御中主神に対して考えられた神。国底立尊(くにのそこたちのみこと)とも称。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(イザナミノミコト)、と三神を熊野神社の祭神として祀る所がある。
猿田彦(サルタヒコ)
国つ津の一。瓊瓊杵尊降臨の際、天の八衢(ヤチマタ)にいて邪眼を以って神々を恐れさせたが、天鈿女命(アマノウズミノミコト)に制せられ、天孫の先頭に立ち、後、伊勢国五十鈴川上に鎮座したという。容貌魁偉で鼻長七咫(あた)、身長七尺余と伝える。日本書紀には、これを俳優または衢(道股(ちまた)の意)の神とした。中世に至り、庚申の日にこの神を祀り、また、道祖神と結びつけた。
級長津彦神(シナツヒコノカミ)
伊弉諾尊(イザナギノミコト)の子。配偶神である級長津姫神(シナツヒメノカミ)と共に風をつかさどる神です。級長戸辺神(シナトベノカミ)。竜田神。竜田風神。
大山祗神(オオヤマツミノカミ)
伊弉諾(イザナギ)・伊弉冉(イザナミ)二尊の子。山をつかさどる神。
牛頭天皇(ゴズテンノウ)
〔仏〕もとはインドの祇園精舎の守護神とされています。除疫神として、京都祇園社(八坂神社)などに祀られています。
宇迦之御魂・倉稲魂・稲魂(ウカノミタマ)
食物、殊に稲をつかさどる神。稲荷の神。「うかたま」とも、また穀物霊の神名は他に保食命(ウケモチノカミ)、大気都比売神(オオゲツイメノカミ)、登由宇気神(トヨウケノカミ)(豊受大神)など。
雷神(ライジン)
雷電を起す神。鬼のような姿をして虎の皮の褌を纏って太鼓を輪形に連ねて背負い、手に桴(ばち)を持つ。光の神。
天忍穂耳尊(オメノオシホミミノミコト)
瓊瓊杵尊の父神。素戔鳴尊が天照大神と誓約の際、大神の八坂瓊の五百箇御統(いおつみすまる)を請い、噛んで吹き棄てた気から生まれた神で、中つ国平定に偉勲があったとする。正哉吾勝速日(あかつかちはやび)天忍穂耳尊。
火産霊神・火結神(ホムスビノカミ)
火の神。かぐづちは軻遇突智と表記されます。火之迦具土命(ホノカグツチノミコト)。秋葉神社の祭神。愛宕神社の祭神とする所もある。
金山彦命・金山昆古(カナヤマヒコノミコト)
金山姫と共に金山神、鉱石採掘、剣鏡を作り鋤鍬を鍛える。
罔象女命・水速女命・弥都波能売命(ミズハノメノミコト)
水に関する一切。水の祖神。
駒形権現(コマガタゴンゲン)
馬の保護神。保食神を祭神とする神社もある。
建御名方命・南方刀美神(タケミナカタノカミ)
建御名方神は、日本神話に登場する神で『古事記』の葦原中国平定の段において、大国主の子として登場します。建御雷神、経津主神と共に日本三大軍神の一柱に数えられており、拓地・地民に力を用い軍神としての信仰が厚い。諏訪神社の祭神でもあります。
石凝姥命(イシコリドメノミコト)
鍛冶業の神・五部上祖神・鏡作上視。
少彦名命(スクナヒコナノミコト)
大国主命に協力して国土を経営した。淡島神社の祭神。金桜神社の祭神でもある。
神倭伊波礼毘古命=神武天皇(かむやまといはれひこ)
大和の畝尾に都をはじめた後に地名の磐余(いわれ)をとって称えた神名である。
気長足姫=神功皇后
譽田別命の母、八幡神の相殿としての祭神として祀られる神社もある。
面足尊(オモダルノミコト)
仏教界特に修験道で信奉した、天界最高位である第六の魔王。第六天に擬せられた。
大地主神(オオトコヌシノカミ)
土を掌る神、静岡県西部の神社祭神として多く祀られている。
祓戸大神(ハライドノオオカミ)
祓戸大神は、神道において祓を司どる神。祓戸(または祓所、祓殿と書く)とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味である。
瀬織津比当ス(セオリツヒメノミコト)
神道では祓戸(はらいど)の大神四神と呼ばれ、瀬織津比当スは川の神(水神)と位置づけられている一神。

瀬織津比当スが川の神(水神)速秋津比当スは海神気吹戸主命は風神速佐須良比当スは地底(霊界)の神と位置づけられています。

速秋津比当ス(ハヤアキツヒメノミコト)
神道では祓戸の大神四神の呼ばれ、速秋津比当スは海神と位置づけられている一神。
気吹戸主命(イフキトヌシノミコト)
神道では祓戸の大神四神と呼ばれ、気吹戸主命は風神の神と位置づけられている一神。
速佐須良比当ス(ハヤサスラヒメノミコト)
罪障を去り、災厄を除くことを掌る地底(霊界)の神。神道では、祓戸の大神四神と呼ばれるなかの一神。
伊奈半左衛門忠順
宝永の噴火による降砂後、北駿が幕府領となった時代の代官で、復旧工事を指揮し、後に御厨地方の人々の手で顕彰されて伊奈神社祭神となっています。
二条為冬卿
二条為冬は吉野朝の忠臣で竹之下合戦に破れましたが、卿を祭神と祀る神社が当地方にあります。
嵯峨天皇
吉久保の日吉神社境内社である吉久保明神の祭神として祀られています。


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